■簡単なあらすじ
「私は学校にいたはずなのに…」女子高生・ゆりが、いつの間にかいた場所は、超高層ビルの屋上!目の前では、仮面をかぶった男が、斧で人を殺していた。どうやらこれは、夢や幻ではなく「現実」!仮面の男に追われながら、出口を探してビル内を逃げるゆりが目にしたのは「地上に降りる事はできない」と書かれた看板。なんかムカついてきた!こんなふざけた世界で死んでたまるものかっ!!ゆりのサバイバルが始まる!
■おすすめポイント
サバイバルものだけど、そこらのサバイバルものとは一線を画す。
普通、サバイバルもの、となると、愛と勇気を胸に不安・恐怖と葛藤しながらも仲間と力強く乗り越えていく。という流れ。
主人公の仲間や恋人が死にそうになったり助け合ったりしながら、実際死んで主人公が泣きながら「それでも進もう!」みたいな。
それはそれとしてそういう作品も好きなんだけど、天空侵犯はこれらとは全く違う。
もちろんサバイバルものらしく幾度もピンチを迎えるけれど、登場人物たちの機転や決死の策…どちらかというと「頭」で乗り越えていくし、敵でも味方でも愛憎めいたドロドロは全く無い。
いたって冷静に理論的に、そして予想外の展開に驚きながらどんどん引き込まれていく。
死んで脱落するキャラもたくさん出てくるが、作画の綺麗さでグロすぎない。
登場人物たちはハートが強く、迷い怖がったりする時はあってもそれがくどくなることはなく、グッと力強く対処していくのでカラッとした読み心地。
確かにサバイバルものだけれど、天空侵犯は物語にちりばめられた謎、登場人物たちの関係、それらの伏線が回収され、また新たな謎が生まれる秀逸なストーリー展開を楽しむ漫画なので、サバイバルもの好きというよりミステリー好きにお勧めしたい。
読んでいくほどに好きになる漫画なので、是非まとめ読みしてから評価してほしい。完結してるよ!
女性が主人公の作品で閉鎖空間脱出物はたいてい失速するのですが、この作品には力を感じます
キャラが生きてる、目が死んでない、ストーリーもいい!
■読んでみる
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