物語開始から三年前、就職活動に行き詰る青年サイタマは、ある日街で暴れていた怪人から顎の割れた少年を救う。その際、「ヒーローになりたい」という幼き日の夢を思い出し、就活をやめてヒーローになることを決意。頭髪全てを失うほど懸命なトレーニングを3年間行った結果、どんな敵でも一撃で倒せる最強の力を手に入れる。
しかし、いつも一撃で決着が付いてしまうことから、次第に戦いに対する緊張感などを喪失し、ヒーローになった現在でも無気力な日々を送っていた。
■おすすめポイント
『ワンパンマン』はヒーロー漫画だけあって、主人公・サイタマの前に現れる「怪人」たちがどれも個性的で面白い。
原作・ONEのキャラクター原案やアイデアが優れてるのか、作画・村田雄介が最大限以上に紙の上に落とし込んでるのかは分かりませんが、きっとヒーロー漫画好きの食指はグイグイ動くでしょう。
良くも悪くも、キャラデザはベタ。奇をてらわず分かりやすい定番のデザインだからこそ、怪人の「敵感」がすんなり読者に伝わる。また番犬マンなどS級ヒーローたちも、見た目や能力のイメージをまんま体現した名前も面白い。
最近の漫画は変に凝ったキャラ名が多いからこそ、『ワンパンマン』を読むと温故知新的な良さを改めて実感できます。
『ワンパンマン』の作風はゆる~い。
もちろん怪人たちは災害レベルに代表されるように、基本的には強キャラばかり。ヒーロー協会に属するヒーローたちは全く為す術がない。いつも街や国にはピンチが訪れて、場合によっては地球規模の災害が起きることも。
ただ『ワンパンマン』の主人公・サイタマが圧倒的に強い。
ワンパンというフレーズからも分かるようにすべての敵を一撃で倒すことが可能。(一部例外がいますが、、、)
そのため敵怪人のテンションの高さと、サイタマのヤル気のないローテンションの差やギャップ感がが面白い。本来ならピンチの場面に陥ってるはずなんだけど、あっさりと打破してしまうサイタマに対して怪人たちはギョギョギョ。
この一種の「透かし芸」みたいなんが笑えると思います。
ただヒーローを目指すだけあって、サイタマはやはり芯が熱い人間。サイタマ自身のギャップ感も手伝って、『ワンパンマン』に登場するキャラクターとしての魅力が最大限発揮され、漫画的な面白さに繋がってる。
ゆるーい空気感を吹き飛ばすのが、圧倒的なバトル描写。作画・村田雄介が描くバトルがオススメ。
エフェクトや緻密な描き込み、または背景の奥行き感などが見事すぎるほど見事である。
■読んでみる
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