■簡単なあらすじ
時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!
■おすすめポイント
面白いポイントは「ストーリー」。決して複雑に伏線が仕込まれた物語ではないんですが、だからこそ中身は至ってシンプルで読みやすい。
つまり鬼滅の刃は「これぞ王道バトル漫画」と呼べるような内容だから面白い。バトルで話が展開して、バトルでしっかり話の最後を締める。まさにスポーツ漫画で例えるならまさに「試合」の構図を作れてる。
鬼滅の刃は「ボスを倒す」という目的がストーリーのゴールになってるからこそ、毎回「勝って終わる」というオチの読後感はスッキリと気持ちいい。非常に重要な要素ではあるものの、意外とつまらない漫画ほどコレができておらずモヤモヤ感だけが残る。
だから『鬼滅の刃』はバトル漫画としてしっかり面白い。
『鬼滅の刃』はバトル描写そのものもそつなく上手く、これ自体にしっかり引き込まれる。
またストーリーのムダなクダリはサクッと処理されており、一つ一つの展開も小気味良い。絵柄こそクセはあるものの、中身はクセがなく一つ一つのバランスは非常に優れており面白い。
「柱(はしら)」と呼ばれるメンバーの面々。どれ一つとして同じキャラデザは存在せず、キャラの身長を細かく描き分けてるのも良い。つまらない漫画はキャラの身長がどれも同じってのが特徴だったりします。
それぞれ良い感じにクセがあって、しっかりキャラのカラーが見えるのもいい。キャラの役割が明確でわかりやすい。多すぎず少なすぎずという人数も絶妙。ムダにゴチャゴチャせず覚えやすい。
そして、しっかり「強い」のがミソ。やっぱりバトル漫画においてキャラを好きになれるかなれないかは強さ。強ければ強い分だけカッコイイ見せ場が多くなる。でも『鬼滅の刃』は味方キャラだけじゃない。
例えば「上弦の鬼」といった敵キャラも魅力的。そして、やっぱり強い。読んでて倒しがいがある敵はマンガそのものを面白くしてくれる。強者と弱者が戦ったところでつまらないですからね。
主人公・竈門炭治郎の『好感度』の高さ。とにかくめっちゃイイ奴。(笑)
主人公が好かれるというのは重要なポイント。
そのことが分かるのが自ら倒した鬼に対する対応。鬼の多くはもともと哀れな人間。それ故に性格が歪んでおり最後の最後まで醜く生きる鬼が多い中、それに対して炭治郎は慈悲で送り出す。
周りの仲間や妹に対する対応など、人間出来すぎててそれがこの人気にも繋がってるのかもしれません。
■読んでみる
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