■簡単なあらすじ
修学旅行先へ向かう高校生の一行を乗せた客船が、嵐に遭遇して難破してしまう。流れ着いた海図にない島―― そこに住まうのは、不気味な日本語を話し、野蛮な生活文化を営む「シマビト」だった。人が住む島だったと安心する生徒たち。だが直後、シマビトによる生徒たちの【捕獲】が始まる! 飲み水さえも満足に手に入らない極限状況の中で、シマビトたちの圧倒的な暴力にさらされるうちに、少年少女たちはその本能を少しずつ剥き出しにされていく。すべての道徳が吹き飛んだあとでも、人は人としていられるのか――獣に堕ちてしまうのか。命と生の意味を突きつける、トライバル・サバイバル・ストーリー!
■おすすめポイント
単行本の表紙を見てもらうと分かるように、キャラクターの女の子たちが可愛らしい!!!
しかし、
『インゴシマ』では、倫理もへったくれもないほどの残虐さを極める「シマビト(島民)」たちが見どころとなっています。(笑)
シマビトは島に漂流した人たちを捕らえて、男はイヤツコ(奴隷)として不潔で過酷な労働をさせたり、可愛い女の子たちは薬でおかしくしてからイヤツコの相手をする道具として使ったり、そして生贄を選んで殺したりと非人道的な行いの数々を繰り広げます。
そしてシマビトによって、漂流した高校生たちが乱暴され、辱めを受けて、理不尽な生活を強いられている様子を見ていると胸がキリキリと締め付けられるかと思います。
このギャップが魅力の一つとなっています。
過酷な島での生きることを余儀なくされた高校生や漂流者たちの感情や変化も大きな見どころとなっています。
倫理も道徳もなくなった島に漂着したことで自分の欲望に憑りつかれる者もいれば、男らしい最期を迎える者、好きな人の命を救おうとする者、復讐心を燃やす者など登場人物たちがそれぞれ違った思いを抱くのです。
市原梨帆のように絶対に諦めない強い気持ちを持っている人を見ると応援せずにはいられなくなりますし、時折思わず涙が溢れ出る姿を見ていると、こちらまでウルッときてしまうほど感情移入してしまいます。
他にも生存本能を燃やして変わる人もいたりと様々な人の感情が浮き彫りになっているので是非注目してもらいたいです。
■読んでみる
読むなら、電子書籍(ebookjapan)がオススメ!
下のリンクでebookjapanへ行けます!
コメント