こんなに感動した漫画は久しぶりです!
孤独や不安と戦いながら、
大きな目標に向かって真っ直ぐ進んでいく主人公の姿、
温かく見守り、困った時に助けてくれる家族、
家族、友人達との出会いと別れ
心揺さぶられるシーンが多すぎる!!
■簡単なあらすじ
ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、川原でサックスを独り吹き続けている。
雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。
「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」
努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。
無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
■おすすめポイント
『紙から音が聴こえてくる』そう感じさせる画力の高さ。この漫画は、演奏シーンに本当に力を入れています。
セリフや説明ではなく、迫力ある鬼気迫る画のみで伝えてきます。
漫画で音楽を描くことは難しいことですが、こういった手法で読者に聴こえないはずの音が紙から聴こえてくるという体験をさせてるのだと思います。
世の中、大成している人たちがこぞって口にするのは「継続」の大切さと「あきらめない」ということ。この二つを主人公の大は、見事に実行します。そして同時に感じるのが「運命」という二文字。雷に打たれたかのように、Jazzに衝撃を受けてしまった大。なぜかこれが自分の一生の仕事になると感じ、サックスを吹かなければならないと感じ、サックスを吹かずにいられなくなった大。これを「運命」と言わずに何と表現すればいいのでしょうか。
主人公の大は決して天才型ではありません。サックスを吹いたその日から良い音が出たわけではなく、仙台時代には、初めて立ったステージで「うるさい」とお客さんに一喝されて終わったことも。
それでも決してへこたれず「へでもない」とサックスを吹き続けるのです。大がひたむきに努力し続ける姿には、おそらく多くの人が心打たれるはず!今、何かに躓いて倒れそうになっている人も、きっと『BLUE GIANT』を読めば、「へこたれている場合じゃない」「前へ進もう」「とにかくやり続けてみよう」と勇気をもらえるはず!
漫画『BLUE GIANT』の良いところは、「悪い人間が出てこない」というところ。大が何かしら関わる人間たちは、大の熱い想いに感化され、その想いに触れたがために、自らの内にあった忘れかけていた何かに気づき、結局、大を応援したり、そっと見守ったり、逆に大によって勇気づけられ前へと進んだりします。
作中、特に人気なのは大のお兄さん。大の家族は母親に先立たれており、父親と兄、そして妹という家族構成です。お兄さんは一家を支えるべく、高校卒業後に働きに出ています。大にサックスを買い与えたのは、お兄さん。しかも「この店でいちばんいいやつ」と51万6千円もするサックスを36回ローンで購入!また、大の父親も大の妹も大を応援し、大に影響を受けています。そして、大の師匠・由井や親友・玉田、さらに天才ピアニストと騒がれていたこともある雪祈も。みんな大の熱い想いに感化された人たち。
こういった周囲の人たちの温かい想いや行動を見ると、つい涙腺が緩んでしまいます。石塚漫画の良いところは、心を動かすパワーがあるところ。1巻以外はどの巻も、必ず2~3カ所、涙腺崩壊する場面があり、続きが読みたいのに「ふーーーー」っと一回休憩を挟まないと読み続けられないことも。ほんとにスゴイ漫画です
■読んでみる
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