【青のオーケストラ】この漫画どこが面白い？おすすめポイント紹介！

著者が楽器奏者じゃなさそうなのですが、そこがいい感じに働いています。
というのも、まず正直、音や音楽自体に関しては、マンガで表そうとすること自体、無理がありすぎるんです。
編集や背景エフェクトでがんばっても、抽象的にしか伝わってきません。
その点、青のオーケストラは、｢音楽｣部分には、あんまり焦点を当てていません。
それよりも、音が、その状況やキャラクターの心境に対して、どう働いていくか、どんな歴史の上に
奏でられているのか、といったことに焦点が当たっています。楽器奏者であればわかる、音楽を純粋に楽しむ気持ちと、周りからの評価や人間関係などの錯綜や、
それらがそれぞれのバランスで混在するキャラクターたち。
それぞれの性格や、これまでの人生、そこから紡がれる、意味のある音、
それらがオーケストラ、という場で、音楽が好き、という人たちが終結して、混ざりあっていくストーリーです。そんなキャラクターたちを通して、高校のオーケストラ部を体験しているようで、とても楽しい作品です。